十勝ナイタイ和牛とは
十勝ナイタイ和牛は上士幌町のブランド牛で、5等級・4等級のみに称号が与えられ、十勝産の黒毛和牛で上士幌町肥育、かつ美味しさを構成する要素の一つであるオレイン酸が55%以上のものが条件の和牛です。
霜降り和牛でありながらクドくなく、さっぱりとした口溶けと上品な味わいが特徴で、和牛のオリンピックと言われる「全国和牛能力共進会」に5度の出場実績があり、2007年には上位5位に当たる優等5席を受賞しました。また、2016年には地域団体商標に登録されております。
上士幌町のブランド牛として、現在ではふるさと納税の返礼品としても人気の商品です。
おいしさの秘密
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卓越した肥育技術
月齢にあわせた餌の量、病気リスクを軽減し美味しいお肉をつくるための給与方法などの研究を重ね、上質な和牛肉を生産するための「飼料給与マニュアル」を独自に作成し運用しています。
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餌へのこだわり
牛の主食である粗飼料は、上士幌町内産の乾牧草や道内産の稲わらなど、北海道産にこだわり厳選しており、主菜である濃厚飼料は、高価なビタミンC等を添加したものを上士幌町独自の給与メニューで牛たちに与えています。
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十勝・上士幌町の自然環境
十勝の雄大な自然環境、そして上士幌町の美味しい水と綺麗な空気が、肉質に良い影響を与えています。
ブランドストーリー
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ブランド牛開発の経緯
十勝ナイタイ和牛誕生以前から、上士幌町では生後約1年未満の素牛(もとうし)を育成する技術は高まっていました。しかしながら、素牛販売では最長飼養地とならないため、上士幌町の名前をアピールすることができていませんでした。そこで町の名前を世に広く伝えていくために上士幌町ブランド牛の開発プロジェクトが1993年にスタートしました。
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ブランド牛開発への挑戦と改善
安定して品質の高い牛肉を作り上げるのは簡単ではありませんでした。牛の月齢に合わせた餌の量、飼料の内容など、多くの研究と試験を行いました。特に与える餌は脂肪交雑(サシ)等の品質に大きく影響するため、飼料のメニューや与えるペース、タイミングについて改善を繰り返してきました。
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十勝ナイタイ和牛の誕生
16年に渡る研究を経て、2009年に十勝ナイタイ和牛が誕生しました。上質な和牛肉を安定して生産するための「飼料給与マニュアル」も充実させ、現在では年間約140頭を出荷しています。将来的にはさらに生産頭数を増やしながら、より多くの方々に十勝ナイタイ和牛を堪能していただきたいです。